名古屋LGBT活性化委員会

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映画『愛と法』公開のご案内

こんばんは。名古屋LGBT活性化委員会 会長 豆腐(きまた宗則)です。

 

今日は、明日から名古屋シネマテークで公開されますドキュメンタリー映画愛と法』をご紹介します。

 

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【INTRODUCTION】

溢れるやさしさとユーモア 明日を生きるヒントと勇気

カズとフミは大阪の下町で法律事務所を営む弁護士夫夫(ふうふ)。仕事も生活も二人三脚のふたりのもとには、全国から"困っている人たち"が相談にやってくる。セクシュアル・マイノリティ、養護が必要な子どもたち、戸籍を持てずにいる人、「君が代不起立」で処分された先生、作品が罪に問われたアーティスト…。それぞれの生き方と社会のしくみとの間で葛藤を抱える人たちだ。ふたり自身も法律上は他人同士のまま。そんなある日、ふたりの家に居候がやってくる。突然居場所を失った少年・カズマくん。三人の新しい生活がはじまった…

国際映画祭が絶賛した新しい眼差し 大傑作ドキュメンタリー映画の誕生!

東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ部門に、唯一のドキュメンタリー映画として選ばれた本作は「大胆かつ軽いタッチで、多様性、個性、勇気、愛について、力強いメッセージを届けた」と評され、作品賞を受賞。続く香港国際映画祭では最優秀ドキュメンタリー賞に輝いた。監督は、欧州で長年活動していた戸田ひかる。10歳から海外で育った彼女ならではの瑞々しいまなざしが、日本社会の現実を鮮やかに、愛情いっぱいに描き出す。

(引用:公式ホームページ http://aitohou-movie.com/

 

【DATA】

愛と法

2017年制作/日・英・仏合作/94分/原題:Of Love & Law

出演:南和行/吉田昌史/南ヤヱ/カズマ/ろくでなし子/辻谷博子/井戸まさえ/山本なつお

監督:戸田ひかる/プロデューサー:エルハム・シャケリファー/撮影監督:ジェイソン・ブルックス/編集+アソシエイト・プロデューサー:秦岳志/音楽:前田雄一朗/共同プロデューサー:エステル・ロバン・ユウ/音響:ヴァネサ・ロレナ・テイト/製作:Little Stranger Films, Hakawati/製作協力:Chicken & Egg Pictures, Les films du Balibari, Postcode Films/配給:東風

 

【IMPRESSIONS】

彼らのことは、今年4月に報道されたニュースで存じ上げていました。ただ、このカップルがこの映画の主人公であることは映画を見て初めて知りました。

内容はネタバレを含むので、公開が終了してから映画ブログで併せて紹介したいと思います。

正直、これまでもいくつかのLGBT関連ドキュメンタリー映画を観てきました。ドキュメンタリー映画は真実味があるもののドラマティックなエモーションにやや欠けがちなので、あまり好んで観ないものでしたが、『愛と法』は、問題提起を真実味をもって表現しやすいドキュメンタリーの特質を活かしたままで、さまざまな裁判をかわるがわるめまぐるしく展開させることで飽きさせないドラマ性を醸し出したエモーショナルな作品に仕上げられていて、あっという間の90分を堪能しました。

LGBTの映画と決めつけにくい映画ですが、同性愛カップルでないと意味のない映画のように感じます。

この映画で、いろんなことを考えさせられましたが、映画を見終わったあとずいぶんたっても引っかかっていることがあります。LGBTを通じていくらでも愛を表現することは可能ですが、LGBTはやはり所詮マイノリティ。一方、“法”というものは、圧倒的にマジョリティの感覚の上に成り立っているものだと思っています。LGBTの権利や主張をモラルやルールのスケールである“法”の上で正当化していくことは、感情論に屈しない“正義”であるとか、理屈で不条理を覆していく方法しかないと思っていました。ここに“愛”をもって闘っていくことができるのはこのふたりならではなんだろうなと感じます。

正直、どうしてもお伝えしたいところがありますが、冒頭に書いたとおりネタバレを含むので、もう少し経ってからお伝えしたいと思います。

ちょっと難しい表現をしてしまいましたが、あらゆる人たちに見ていただきたい映画だと感じました。そして、この映画を観て出てくる違和感や感情をぜひ教えていただけたら、と思います。

 

予告編:http://aitohou-movie.com/#theater

名古屋シネマテークHP:http://cineaste.jp/

 

※ちなみに、明日10月27日土曜日は名古屋シネマテークにて14:30の回に、吉田昌史さん、南ヤヱさん、戸田ひかる監督による初日舞台挨拶があります。

 

 

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